お知らせ

 独立行政法人労働者健康安全機構では、労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでおります。「労災疾病等医学研究普及サイト」では、平成26年から平成30年末までの4年間、労災病院グループ等が取り組んだ労災疾病等医学研究の研究成果について掲載しています。

今回は、下記研究成果をご紹介いたします。

「アスベスト(石綿健康管理手帳データベースにおける肺癌・中皮腫等の発生頻度に関する研究)」について

 本研究では、石綿健康管理手帳検診によって多数の中皮腫、肺癌症例が診断されており、その診断時年齢は73歳前後が最も多く、職業歴は配管作業や造船所内作業など石綿中等度以上のばく露作業者が多いことを明らかにしています。また、中皮腫及び肺癌においては、診断後の予後が比較的良いことから石綿健康管理手帳検診による早期発見、治療開始の重要性を示しております。
 なお、独立行政法人労働者健康安全機構では、石綿関連疾患に関する高い知見と経験を有する労災病院の医師が講師となり、石綿特有の専門知識の習得や読影技術の向上を目的とした産業医等を対象とする研修会を産業保健総合支援センターとの協働により毎年開催しております。 
 今年度の研修会開催に係る詳細については、順次、独立行政法人労働者健康安全機構のホームページや各産業保健総合支援センターのホームページにて御案内しますので、御確認ください。